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『ホノルル、ブラジル-熱帯作文集』

 『ホノルル、ブラジル-熱帯作文集』_d0119787_20303282.jpg『ホノルル、ブラジル―熱帯作文集』 菅啓次郎(インスプリクト)

私はどへ行くにも、本を持ち歩いていて、
今回バリへもっていったのは、この本ともう一冊。

結局、旅先ではほとんど読むことはなかったのだけど、帰国する飛行機の中、バスの中、家に帰ってからも読みすすめていくにつれ、自分の経験とあいまって、そうそうと頷く、もとい、再認識させられる事がとても多く。

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 ・全体は誰にも見通せない。 逆にいうと、あらかじめ与えられた「美」を
  「これが美なんだ」と信じこむ人は、結局、美しさに出会えずに終わる。
  美はあくまでも自分の経験として発見されるもの、
  発見しなくてはならないものでしょう。旅先でも、日常生活でも。

 ・世界のほとんどすべての街は、ひとりの人間の生涯にとって、
  ただ名前としてはじまり、名前として終わる。
  イスタンブールもブラザビルも、ダッカもレイキャビクもテグシガルパも、
  あるいはカブールやエレサレムも、・・・。

 ・ある傘の下にいるかぎり、その傘の存在は疑いの対象にもならないし、
  するとそれが世界そのものみたいに思ってしまう。

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この本は、著者が
「たぶんこれまででもっともamiableな(愛想のいい)本になったと思う」
とかいているとおり、読みやすく、でも色んな情景が目に浮かんで。

帰ってきたばっかりなのに、またどこかへ行きたくなった。

by yebypawkawooo | 2007-05-05 20:34 | 日々のこと  

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