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バリ日記2 -チャンディダサ~パタンバイ

ロンボク島へ行きたい!そう、思い立った。

ロンボク島は、とうがらしの島、という意味。
最後の楽園。そんな風にもいわれている。

今回バリに着た目的の一つが、このロンボク島。
サーファー達の間では有名らしいけれども、日本ではバリほどにはまだあまり知られていない。観光化されきってしまったバリではあまり会えなくなった、普通に生活している人たちに、もしかしたらあえるのではないかしら?と、そんな期待をもって。向かったロンボク島の記録。

・チャンデイダサ・
チャンディダサは、フェリーの発着港となっている町、パタンバイの、近くの町。ロンボクに行くにはフェリーか飛行機か、の選択が必要なのだけれども、私はもちろんフェリーを選んだ。

チャンディダサは、フェリーの発着の関係ではからずも、訪れた町。けれど、そこで出会った人たちは素朴であたたかく、親切で人懐っこかった。

例えば、散歩中にであった女の子、カトゥ。

カトゥは、私と同い年。英語がすごくうまい。なかなか厳しいバリの就職事情の話もしてくれた。クタのカフェで働いてるのだけど、まずは1年アルバイトで次の1年は契約社員、1年更新でもう3年働いて認められれば正社員になれる、という感じ。こんなに英語が上手ければ、仕事はたくさんありそうなのに。大変なんだな、と思う。お姉さんも失業して、つい最近食堂を始めたんだそう。
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そこで、カトゥのお姉さんの営む食堂でご飯を食べることに。チャプチャイ、という野菜炒めとミーゴレン。レストランではなく、食堂!というたたずまい。つくってくれたご飯は、“家庭の味”、という感じ。おいしい。カトゥに、最初見たとき18歳かと思った、といわれる。ここバリでも日本人って若く見られるのかしら?カトゥとは手紙を書く約束をして、お別れ。



バリ日記2 -チャンディダサ~パタンバイ_d0119787_17461173.jpg泊まったホテル。チャンディダサへ予定外の訪問で一日しか滞在しない。あんまり安いところを探す時間がなくて、しかたなくとまったヴィラタイプのホテルだけど、一泊1500円くらい。今思えばすごく安い!けれど、あの時はあぁ、高いなぁ・・・と思っていた私。バリは本当に物価が安い。この後も色んな宿に泊まったけれど、1泊500円くらいだった。この旅の中では、割と高級ホテル。



バリ日記2 -チャンディダサ~パタンバイ_d0119787_17475879.jpg散歩中にであった犬。というか、いたるところに犬、犬。犬だらけのバリ。白黒ぶちの子が多い。エサ(残飯置き場?)いっぱいあるもんね。あったかいし食べ物には困らない、天国だよね、ワンコ達よ。
振り返れば、私が小さい頃は、日本も犬、いっぱいいたなぁ、と思う。今はどこへいってしまったのか?保健所か?どっちがよくてどっちが悪いのかはわからない。けれど、何か日本は違うんじゃ?という気もする。そのやり方が。

たった1泊しかしなかった、チャンデイダサ。海がすぐそこにある、小さな町。出発前は、地名さえ知らなかった町だけど、今では私と同い年の女の子が住んでいる町として、“知ってる”町になった、こういうのってすごい!と思う。わくわくする感じ。つながった感じ。こういうのが面白いなぁと思う。

・パダンバイ・
次の日、フェリーがちゃんと出るかどうか確かめて、朝早くからパダンバイへ移動。パダンバイは、フェリーの発着港がある、小さな町。けれど、色んな路上店が出てにぎわっている。果物、お花、お菓子、朝早くから色々なものが売っていて、色鮮やか。あぁ、南国にきたんだなぁ、と実感がこみ上げてくる。
バリ日記2 -チャンディダサ~パタンバイ_d0119787_17525847.jpgフェリーの発着時間が迫ってきたので、港へ移動。このフェリー、なんというか、地元民の足なわけです。ロンボクへ行くのに、観光客が利用するにはフェリーは行きにくいルート(飛行機の方がアクセス面でも時間面でも相当便利)っていうのもあると思うけど、ここには外国人がほとんどいない。
船を待つ人々も、地元民らしき人多数。9時発予定の船はなかなかでなかったのだけど、みんなのんびりゆったり待っている。こののんびり感・適当さが、逆にうれしい私。

バリ日記2 -チャンディダサ~パタンバイ_d0119787_17545936.jpg9時半ごろ、船がやっと到着。写真は、みんなが、ぞろぞろ乗り込んでいくところ。この後、バイクもバスも、トラックも、どんどん入っていった。
この後船の中で、話しかけてきた船長さんによると、この船は日本製だそう。たしかに、船内の説明書きを良く見れば、そこには薄れた日本語が。車輌があたらしくなった中央線も、古い車輌はどこか外国で走ってたりするのかしら?とか思う。工業大国、日本。日本の資源は工業製品?

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出発間近の船から、ふと下を見ると、船のすぐ横で、子供達がスノーケリングをしている。いいのか!?危なくないの?でも、港なのにすごく透明度の高い海よ!もうそれだけで幸せな気分になる。


10時になって、1時間遅れでやっと船は動き出しました。みんな、そんなの気にしてない。このゆる~い感じ、いいなぁあ。



・船の中では・バリ日記2 -チャンディダサ~パタンバイ_d0119787_1803561.jpg
地元民だらけの船の中。出発して20分も立つと、みんなこぞって寝始めた~!そうだよね、4時間半の船旅だもんね。でも、なんとなく危険な気がして眠れない私。そわそわしてしまう観光客の自分。普段はどこでもすぐ寝ちゃうのになぁ。

けれど。海が好き。海を見ていると飽きない。真っ青な海。遠ざかるバリ島と、はるかかなたに見え始めたロンボク島を眺める。

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しばらくすると、船のいたるところから、みんなが海に向かって糸をたらし始めた。
な、な、なに?と思っていたら、どうも釣をしているらしい。船からたらされたたくさんの糸糸糸。その数、20本くらいあったんじゃなかろうか?ほんとにこんなんで釣れるんかいな?バリ人って・・・と思ってたら、釣をしているのはみんなクルーなんだそう。うーん、クルーの特権?でも、釣れるの??


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ところが。やっぱり、ちゃんと釣れるんですねぇ。船のなかをうろついていたら、クルー室の横に魚を発見!ビニールでつくった、この蛸ようなものがルアーみたい。


うわお、釣れてるよ、と思いながらじーっとながめていたら、子供をつれたお父さんが話しかけてきた。外国人が気になるのか、みんなちらちらこっちを見ていたもんね。ニコニコ笑ったら、話しかけてくれたんだけど、その一言が。

「インドネシア語はなせる?」

バリ日記2 -チャンディダサ~パタンバイ_d0119787_1872466.jpgええぇー話せませ~ん・・・。話せるとおもったのかな?観光地以外だと、英語はなせる人はやはり少ないよう。片言の英語でどこから着たの?何歳?などと、教科書の例文のような会話をかわす。それでも、そんな会話がうれしかったりする。そんな父と私ををきょとんと眺める男の子。彼は、やっぱり魚に興味しんしん。


そんなこんなで、ロンボク島へ到着。船、時間はかかるけど、アクセス悪いけど、でもとても楽しかった。思ったよりも揺れなかったし、多少退屈ではあるけれど、でも船を選んで正解だったなぁと思う。

by yebypawkawooo | 2007-05-26 18:27 | ・旅日記(BALI)  

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